両親が別居すると、子供にどんな影響がありますか?
別居したいけれど、子供への影響を考えると踏み切れない、という方は多いかもしれません。
今回は、両親の別居が子供に与える可能性がある影響について、および、別居で子供にストレスを与えないために、親ができること、をご紹介していきます。
別居を検討している方はぜひ本記事をチェックしてみてください。
両親の別居が子供に与える可能性がある影響とは?
まずは、両親の別居が子供に与える可能性がある影響について確認していきましょう。
1. 子供ひとりで過ごす時間が増えるため、孤独感を感じる
両親が別居することになると、これまで専業主婦・主夫で、家事を担っていた側も、今後のために仕事を探すことがよくあります。
また、これまで一緒に暮らしていた親の片方が、子供のそばを離れることになるのです。そうなると、子供がひとりで過ごす時間が増えることも多く、寂しいと感じることもあるようです。
ただし、シングルマザー・シングルファーザーの家庭は、必然的に子供一人で過ごす時間が多くなるわけですが、だからといって子供に対して害になる環境だ、とばかりは言い切れません。
ひとりで過ごす時間が増えたために責任感が芽生える、などの影響も考えられます。
2. 子供が両親の間で板挟みになる
別居をしていて、両親がそれぞれ自分の都合のいい情報を子供に吹き込んだ場合、子供は両親の間で板挟みになって多大なストレスを感じることになります。
また、両親双方から何も言われなくても、間を取り持つためにいわゆる「いい子」になろうとし、それがストレスになる場合も有り得ます。
3. 両親の別居が自分のせいなのでは、と自分を責めることがある
両親が別居の理由を明確に子供に告げていない場合、自分のせいなのでは、と自責の念にかられることもあります。
また、自分がいるのに家を出ていった、自分は捨てられたんだ、愛されていなかったんだ、と自己肯定感が下がってしまう可能性があります。
4. 学業に集中できなくなる
両親の別居にまったくショックを受けない、という子供はほとんどいないでしょう。
両親の不仲を心配して、学業や友達づきあいに集中できなくなる、という影響も考えられます。
5. 将来の結婚に希望が持てなくなる
両親が別居し、のちに離婚した場合、子供の恋愛観、ひいては結婚観に影響が出てくる可能性があります。
長期間に渡って続く関係が信じられなかったり、一緒に住むことに希望が感じられなかったり、結婚に対して前向きになれなかったり、という影響が出る可能性があるのです。
別居する際、子供に悪影響を与えないためにするべきこととは?
次に、別居する際、子供に悪影響を与えないためにするべきことについても確認しておきましょう。
1. 離れても親には変わりないと伝える
別居して子供と別々に住む場合には、離れて住むからといって、子供のことを愛していないわけでは決してないということ、別居してもあなたの親であることには全く変わりはないのだということを伝えましょう。
2. 悪口を言わない
別居している親がそれぞれの悪口をいったり、いがみ合ったりしている姿を見たいと思う子供はいません。
ぐっとこらえて、お互いの悪口は言わないようにしましょう。
3. 別居すると正直に話す
別居を曖昧にせず、〇〇の理由で別居することになった、と正直に伝えましょう。
子供だから、と侮らず、正直にまっすぐ伝えることで、子供との信頼関係は育まれていくでしょう。
4. 子供は何も悪くないとしっかり伝える
別居することになったのは、あなたが原因では決してない、ということはきちんと伝えてあげましょう。
5. 子供が望む場合、積極的に面会をさせる
子供が望む場合、たとえ自分が嫌だったとしても、積極的に面会させてあげましょう。子供はあなたの操り人形ではありません。ひとりの人間です。
子供の意思を尊重してあげましょう。
別居が正しい答えかどうかは分からない。でも、選んだらそれを正解にしよう
今回は、両親の別居が子供に与える影響と、別居する際、子供に悪影響を与えないためにするべきことをご紹介しました。両親の別居は、間に挟まれる子供の心に大きな影響を与える可能性がある一大事です。
ですが、子供のために別居・離婚しない、という選択肢が正しいとは言い切れません。
お互い嫌いあい、喧嘩ばかりの夫婦なら、別居した方がむしろ子供への悪影響は最小限に抑えられることもあります。子供の気持ちを考えつつも、自分の気持ちに素直になって、冷静に、最善の道を選択しましょう。
別居や離婚は子供だけでなく、両親にとっても人生の一大事ですから、迷うこともあるでしょう。決断したあとに、後悔することもあるかもしれません。
普遍的な成功はありませんから、選んだ道を正解にする、くらいの心意気で決断しましょう。