モラハラが理由で離婚する場合に必要な準備はありますか?
モラハラが原因で離婚する夫婦は増えています。配偶者からのモラハラで離婚する場合、あらかじめモラハラの証拠を集めることをおすすめします。
モラハラが理由で離婚する場合に必要な準備とは
モラハラを理由に離婚するためには、入念な準備が必要です。
今回は、モラハラを理由に離婚するために、どういった準備をする必要があるか、を簡単に解説していきます。
モラハラとは?
モラハラとは、モラル・ハラスメントの略で、精神的な暴力・言葉の暴力のことを言います。
モラハラは、家族間・友達間で行われることもありますが、多いのは、カップル間・夫婦間です。
モラハラを長期にわたって受け続けていると「自分が悪いのではないか。自分が至らないから色々言われても仕方ない」と感覚が麻痺してくることが多いため、被害が長期化する傾向にあります。
モラハラの事例としては、「養ってやってるのに、こんなこともできないのか。お前はバカだ」など、人格否定に及ぶ言葉の暴力をふるってきたり、たとえば料理の食材を少しの間出しっ放しにしていただけで、「○○ちゃんは目が見えないのかな?」などチクチクと攻撃してきたり、といった例が挙げられます。
モラハラで離婚したいと考える場合は、まずは「自分が悪いのではないか」という呪縛から目覚めて、ハラスメントにあっているという自覚をすることです。
モラハラでは協議離婚は難しい?
モラハラ加害者は、自分がモラハラをしているという認識がない場合が多々あります。
そのため「モラハラがひどいから離婚したい」と切り出しても、
「そんな理由で離婚できるわけない」
「何を言っているのか理解できない」
などと言って離婚の話し合いに応じなかったりします。
また、
「離婚したらどうなる?お前は子供を育てられるわけない」
「離婚したらお前が困るだけ」
など。
モラハラに拍車をかけてきて、離婚できないと思い込ませるように追い打ちをかけてくる可能性があります。
モラハラ加害者は、被害者の気持ちがまったく理解できていないことが多いため、ふたりで話し合って離婚をすることはかなり難しいと考えておいた方がいいでしょう。
モラハラを理由に離婚するためには何が必要?
話し合いによる離婚(協議離婚)ができないとなると、
調停、または裁判で離婚をする必要が出てきます。
調停離婚、裁判離婚に必要なのは証拠です。
調停の場合、自分でも戦うことはできますが、調停で決着がつかず、
裁判になだれ込む場合も多いです。
そのため、調停離婚・裁判離婚を目指す場合には事前に
モラハラでの離婚に強い弁護士を探しておいた方が良いでしょう。
また、離婚のためにはモラハラの証拠が必要になってきます。
離婚を有利に進めるために。モラハラの証拠を残す方法
次に、離婚をするために、どういった証拠が使えるのか、についてみていきましょう。 ボイスレコーダーで会話を録音
モラハラが日常的に行われていることを示すために、会話をボイスレコーダーで録音しておきましょう。
ボイスレコーダーは小型で安価なものをネットで簡単に入手することができます。
ボイスレコーダーに録音したら、すぐに弁護士などに送付して証拠を残しておきましょう。
メールなどの履歴
メールなどの履歴も証拠として使用できます。
スマホにメールがある場合はスクリーンショットを撮ったり、USBなどの履歴を保存しておくなど、メールの履歴が消えてしまわないようにしましょう。
隠しカメラの様子を録画
隠しカメラをしかけて、モラハラを行う際の表情や態度などを記録しておくのもよいでしょう。
ただし、隠しカメラは公共の場所にしかけたら犯罪になる可能性があります。
隠しカメラを利用するなら自宅のみにしておくのが良いでしょう。
日記・メモに記録する
怖くて、ボイスレコーダーなどに音声を録音することができない、という場合は、その日言われたこと、されたことなどを日記に日々記録しておきましょう。
日記やメモが証拠として認められる可能性もあります。
証言者をみつける
親しい家族や兄弟・姉妹など、モラハラ加害者の言動を見たことがある人がいる場合は、その人たちに証言をお願いできないか聞いてみましょう。
モラハラ加害者は基本的には外面がいい人が多いため、第三者にはモラハラしている現場を見せないことが多いので、証言者がいる場合はとてもラッキーだと言えるでしょう。
身体的暴力もある場合
モラハラに加えて、体に暴力を振るわれたこともあるという場合には、殴られた箇所などをカメラで撮影して記録に残しておきましょう。
また、病院に行った場合には、暴力を振るわれたことを正直に告げて、診断書を書いてもらいましょう。
モラハラが原因の離婚で最も大切なのは証拠の有無
モラハラで離婚する場合、大切なのはモラハラされていたという証拠です。
証拠をしっかりと集めて、離婚の準備を勧めましょう。
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